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10/12/09

村上春樹スペイン芸術文学賞受賞

Murakami 今年は『1Q84』がベストセラーになった作家の村上春樹さんに12月4日スペイン芸術文学賞(la Orden de las Artes y las Letras de España)が送られることが決まりました。

作家の"originalísima voz narrativa"が評価されての受賞。スペインでは1982年に『羊をめぐる冒険』のスペイン語訳が発行されて以来、村上作品は順調な売り上げを伸ばしてきました。『羊をめぐる冒険』はスペイン、el Premio Noma新人賞も受賞しています。

EL PAIS紙の受賞決定を伝える記事。写真のキャプションがHariko Murakamiになってますが、、、
http://www.elpais.com/articulo/cultura/Murakami/condecorado/Orden/Artes/Letras/elpepucul/20091204elpepucul_8/Tes

EL PAISによると村上さんは『海辺のカフカ』に送られたel Premio San Clementeの授賞式のため、今年の3月にサンティアゴ・デ・コンポステーラを訪れていたようです。写真はおそらくそのときのものなのではないでしょうか。el Premio San Clementeというのはサンティアゴ・デ・コンポステーラにあるel Instituto Rosalía de Castroから贈られる賞で14年前から行われているそうです。「敬愛する作家の人生の1日をともに過ごしたい」という夢をかなえるために、式の主催は学生たちを中心に行われ、いままでにJosé Saramago, Mario Vargas Llosa, Carlos Fuentes, Paul Auster, Amélie Nothomb, Tariq Ali, Jostein Gaarder, Antonio Tabucchi, Alessandro Baricco, Almudena Grandes, Javier Cercas, Álvaro Pombo, Javier Maríasなどの現代作家が招かれています。日本人としては村上さんが初めて。受賞式でも10人の学生とテーブルを同じくして、賞を受賞したようですね。その後も学生さんたちと色々お話をしたようで、スペインで話されている言語、内戦のこと、ガリシア、スペイン語圏で読むべき作家は誰か、などを尋ねられたと学生さんたちが語っています。そのほか村上さんが語ったこととして、到着するなり、写真が苦手である、と言ったり、村上さん本人は作家である前に熱狂的な読者(lector furibundo)である、 "Leer era lo más importante en mi vida, además de mi novia"くらいというようなコメントが載っていました。学生さんたちとは一緒に写真を撮られたようです。
http://www.elpais.com/articulo/cultura/cena/gallega/Murakami/elpepucul/20090314elpepicul_1/Tes

セルバンテス書店は日本にあるスペイン語の書店ということで、スペイン語に訳された日本関係書籍を多く集めているわけですが、幣書店で把握する限り、日本の作家でほとんど全ての作品が訳されていて、絶版になっていないのは、三島由紀夫と村上春樹くらいだと思います。

村上春樹のスペイン語訳はこちらです
http://interspain.ocnk.net/product-list?keyword=%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9&Submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

村上さんの作品、エッセイの中には、あまりスペインの話題が出てこなくて残念だな、と思っていたので今回の受賞とサンティアゴへの訪問は嬉しい限りです。ご自身はメキシコに旅行する前にスペイン語を学ばれたようですが、いつかセルバンテス書店にもご来店くださらないかなあ。村上作品の一読者としてのun sueñoです。(m)

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