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2/09/10

スペイン ザパテロ首相来日講演会にて

サパテロ首相の来日に伴い行われた講演会に出席しました。スペインが、今、どのような経済状況にあり、めざしている形はどんなものなのか。
首相は、成長戦略と財政赤字(deficit publico)の削減の両立の具体的な戦略に関して熱く語りました。
◇ ◇ ◇ 
at 日本記者クラブ20100901
(現場にてその場で翻訳のため意訳です)
【財政赤字の削減】
2009年 GDP比  11%強 → 削減目標 2011年6%へ
GDP → スペイン語では、PIB Producto Interior Bruto 

【スペイン成長戦略のために以下の分野の改革必須・実行中】

1)財務・金融部門 Reforma Financiera 銀行再編 

2008年のリーマンショックのあおりを受けて、マクロ経済悪化。国内でも金融改革が必須。スペインでは、45行あった地方銀行貯蓄銀行(Cajas de ahorros)を統合し、18行に整理した。
それによって金融システムの安定は保証された。
2)労働市場部門 Refroma laboral

労働力の流動性を高める。今までの固定化した労働市場では、マクロ経済と
企業の競争環境の変化にスペイン企業はついていけない。
よって、過去の労働契約の慣習を見直し、企業側の負担を軽減し、国際的な競争力を高める基盤をつくりたい。

Flexibilidad del mercado laboral

流動性は、地域の流動性と、雇用のステータスの流動性との双方向。
地域は、国内、EU内の労働力の流動性を高める。
雇用のステータスについては、今まで企業の競争力を弱める足かせになっていた contrato indefinido 永久雇用契約 の改正を行う。


3)社会福祉特に年金制度改革 Reforma de sistema de pensiones

スペインは、日本につづく高齢者の多い社会である。社会の構造が変われば、当然、社会保障のあり方も代わってくるわけで、政府は柔軟にその改革を進めたい。

【フォーカスする分野】Internacionalizacion de la economia
1)Sector de servicios サービス産業
2)Inovaciones  イノベーション
3)Tecnologias テクノロジー

【課題  財政赤字削減と成長戦略との兼ね合い】
1)国民との合意形成
特に、労働組合の強い国。どのように合意形成していくのか。
透明性の高い説明責任を義務として、国民と丁寧に向き合う。

スペインは、独裁体制から、民主主義へと30年でざまざまな危難を乗り越えてきた。国民全体がその体験を持って、今回の危機も乗り越えると確信している。

2)不動産バブルの傷跡 金融機関への影響は?

一部の土地は60%、住宅においては30%価格下落も。
しかし、金融機関は、欧州金融機関の Test de solvencia (ストレステスト)を行い、安全性を確認した。これ以上の公的資金注入は必要ない。
先ほど述べたような金融機関の統廃合もスピーディーに手をうった。

3)ユーロについて

ヨーロッパは、もう後戻りできないこの歴史的なユーロ圏を形成しつつある。参加するすべての国が、政治・経済の枠組みを統一し、EU全体をひとつの集合体とみなした共通概念の形成が必要であり、ユーロ圏はそこに向かって各国が協調していると信じている。
4)スペイン国債 (Bono del estado)
市場でのスペイン国債への不安感については、政権主導で行っている数々の構造改革が功を奏して、最近の国債発行による資金調達は成功している。
【アジアとの関係】

日本とスペインでは、経済の力学は、日本に偏っている。
在スペイン日本企業の数は、2009年現在、160社。
在日本スペイン企業は、たったの30社。

日本企業は、中南米への進出のあしがかりとして、中南米市場を熟知したスペイン企業のちからに気づいてもいいのではないか。

逆もしかり。スペイン企業は、日本をあしがかりにして、アジアを考えてもいいのではないか。
◇ ◇ 
超高齢化社会、財政赤字、スペインと日本は、案外、共通の課題を抱えているのですね。しかし、自分の国の成長を信じて、積極的に、国外のメディアに対して自分の国の戦略をクリアーな言葉で伝える。
スペイン語での表現の力を感じました。

20100901

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