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9/07/12

アルゼンチンひよっこ通信12 買い物

ちょっとご無沙汰しておりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。日本では各地で豪雨があったり竜巻があったりしているようですがお気をつけてお過ごし下さいませ。

さて、この間にも細々したことは起こっていました。EURO COPAにおけるスペイン代表の優勝はこちらでも大きく報道されましたし、輸送業に関わるトラック運転手による賃上げ闘争とそれに伴う7月9日大通りを通行止めにしてのデモもありました。しかしながらいずれも旬を過ぎてしまった感がありますので本日は、前回に引き続きブエノスアイレス生活の良いところについて書きたいと思います。

私スタッフMは日本では都内の3カ所ほど(都心とちょっと郊外とかなり郊外)に住んだことがありますが、そのどこよりも、ブエノスアイレスの現在の住まいの方が便利だと思えること、それは

日々の買い物

です。日本はたいていの場合、住宅街と商店街が分かれていて駅から家までの間に手頃なスーパーがないと、日々の買い物は結構大変、ということになりますよね。ブエノスアイレスの場合、中心部にある居住地域は住むところと商店が近接しています。1階が商店で上がマンションという建物も多く、1ブロックに八百屋兼果物屋が1−2軒、ミニスーパーが1軒、お菓子やジュースを売るキオスコが1軒、お風呂の栓から電球まで売っている金物屋=ferreteríaがある、というように少し歩けば何かしらの店が見つかるという状況です。なので買い物がとっても便利。

大きく分けて日々の買い物に利用するお店は以下の4通り。
1)チェーン店系スーパー
2)中国人経営に代表されるような個人スーパー
3)八百屋さん、お肉屋さんなどの個人商店
4)ネット販売

最初はやはり、買い物の仕方が分からないので1)のチェーン店系スーパーに行っていました。ブエノスアイレスのスーパーは日本に近く、お肉はすでにパック詰めになっているので「どこの部位か不明」という問題はあるもののコミュニケーションなしで買うことが出来るのです。

2ヶ月くらいはチェーン店系スーパーに通っていたのですが、このスーパーの問題はかなりレジで並ぶ、ということ。この手のスーパーは会員になってまとめ買いをするとお得になったり(Compra 2 llevate 3=二つ買うと一つおまけ)曜日によって割引があったり(水曜日は年金生活者=jubilados y pensionadosは15%オフとか)その他、様々な割引チケットがあったりするので、皆さん大きなカートに山盛り買い物をしています。

さらにこういうスーパーはenvio a su domicilioという自宅配送サービスがあるので沢山買っても思い荷物を抱えて帰らなくて良いため、まとめ買いに拍車がかかっている様子。カートの中に牛乳を何袋も積み重ねているのを見ると袋が破れるのではないかとはらはらします。(こちらは紙パック入りの牛乳よりも袋に入った牛乳の方が一般的のようです)

そのうえ、前述の割引サービスが複雑で、割引対象商品やそうでないものがあったりと支払いのときに長いレシートをたんねんに調べながら、「これが割引になっていないのはなぜか?」という問答をえんえんとレジ担当者と続ける人もいて、永久に自分の番が回ってこないのでは、という気持ちになることもしばしばです。

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複雑な割引チケット。期限、対象、そしてスーパーではなく近所のレストランの割引チケットも交じっています。

2)の個人スーパーは2−3ブロックごとに1軒くらいずつあり、野菜からシャンプーまで一通り物が揃っています。特徴は照明が暗いことと商品にホコリがかぶっていることがあることでしょうか。物によっては値段が安く、家の近くにあるので急なお買い物のときに便利です。

3)の個人商店は住んでいる周り約3ブロック四方に、同種の店が数件ずつあるので一通りためしてお気に入りを見つけると楽しくなってくるものです。いわばこれぞ買い物の醍醐味が味わえる場所。裏を返せば、

スペイン語の会話力が要求されるところ

です。入り口付近にある番号札をひいて自分の番が来たら

挨拶
欲しい物をいう
それについて聞かれる
答える
おすすめを聞く
注文終了
値段をきいて
レジ係の人に支払う
お別れの挨拶

という一連の会話が待っているのです。普段、何気なく日本語で行っていることが外国語だとなんて難しいのでしょう。買い物の会話はDELEのA2レベルの会話試験にも出ますが、やはり生活するのにはかかせません。基本的な型などは教科書で勉強もできますが、様々な買うべきアイテムがあり、やはりこうした会話はケースバイケースなので実地で学んでいくしかないことでもあります。

おすすめの買い物上達術は

すいている時間にいく
お得意さんになる
お店の人に聞く
周りの人の注文方法に耳をそばだてる

日本よりも気が長い人が多いとはいえ、混んでいる時間だと自分があせってしまいます。個人商店の場合、競争が激しいのでお得意さんは大事にしてくれます。しょっちゅう行って顔を覚えてもらうと何かと便利。仲良くなればお店の人に聞くことも気軽にできるようになります。そして今、私が毎回、注目(注耳?)しているのがネイティブの人の会話です。さすが、ネイティブ。参考になることがたくさんあります。

ある日の八百屋で
Nesecito un kilo de naranjas de jugo, y un kilo de papas mediados, si se puede.
ジュース用のオレンジ1キロとジャガイモ1キロください。出来ればジャガイモは中くらいの大きさで。

なるほど!この「シーセプエデ」をつけるだけでなんてネイティブぽいんだ!と1人でこっそり感心しました。

こちらでは八百屋さん肉屋さんパン屋さんについで使用頻度の高いお店としてチーズとハム屋さんというのがあります。Quesos y Fiambres といって様々なチーズ、ハム、オリーブを始めとしてワイン、クラッカー、缶詰、瓶詰めなどの保存食も売っているので何かと便利。少量ずつ買えるのでスーパーで買うより経済的だし質が断然にいい。東京のデパート地下食品売り場で買ったら倍以上のお値段がするだろうなあと思われるものが気軽に買えます。

下の動画はElisa Carrióという政治家の女性がキャンペーン中にFiambreríaを訪れている模様。

アイテムが多い分、注文のバリエーションも多い。ハモーン・セラーノを頼んでいるおじさんが「脂身の少なめの部分」といっていたり(たぶん)、おばさんが「赤ワインと一緒に食べるような」チーズのおすすめをきいていたり、学ぶべきことはたくさんあります。

おばさんに順番を抜かされたり、お店の人のスペイン語が聞き取れずに怒られた(ように思えた)り、思ったものが買えなかったりと気落ちすることも多い、個人商店での買い物ですが、慣れてくると「日本にもって帰りたい!」と思えてくるほど。コンビニエンスストアは確かに便利ですが、こういうコミュニケーションの場ではないなあ、と思うのです。

さて最後に4)ネット販売ですが、日本のネット通販ショップとはちょっと違って、そのお店ごとに定めている市内の配達地域に限り、車で注文品を届けるというシステム。オーガニック野菜などをボックスで届けてくれたりします。

日々の買い物にいろんな選択肢があって、楽しみがある。それはブエノスアイレスの良いところだと思います。

注)地区や時期により事情は変わってくると思われます。さらに筆者の不勉強による思い違い、勘違いも十分予測されます。軽い読み物として楽しんでいただければ嬉しいです

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