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27/08/12

アルゼンチンひよこ通信19 タンゴ

日本の皆様こんにちは。関東地方の暑さは少し和らぎましたでしょうか?ここブエノスアイレスでは数日前に日中、28度を超す夏日があったかとおもったらその翌日から17度ほど一気に下がって冬に逆戻りです。9月の春分の日(日本では秋分の日)を迎えるまで「春」といわない訳が分かったような気がします。

さて、毎月のように様々な催しもののあるブエノスアイレス市ですが、今行われているのはタンゴです。8月14日から28日まで2週間にわたってTango Buenos Aires Festival y Mundialと称して、タンゴの世界大会、ダンサー、ミュージシャンによるコンサート、ダンス教室など街のあちこちでイベントが行われております。そしてすべての入場料は無料です。

公式ホームページはこちら

会場は6つでタンゴ発祥の地といわれる市の南に位置するBoca地区にあるla Usina del Arte、歴史ある劇場el Teatro Colón、Recoleta地区にある催し物会場Centro de Exposiciones、ミクロセントロとプエルトマデーロの間にあるコンサート会場el Luna Park、住宅街の方にある古式豊かな劇場el Teatro Regio、公園の劇場Anfiteatro del Parque Centenarioです。

これらの会場で毎日、複数のイベントが行われています。タンゴに詳しい方ならきっとプログラムを見ただけでいろいろ分かるのだろうなあ、と思いますが、私は残念ながらタンゴに関する知識はほとんどゼロ。フェスティバルも終わろうかという今頃になって、el Teatro Regio=Regio劇場で行われた小コンサートに行ってみました。

Orquesta Típica Agustín Guerrero presenta Resurgimiento

1時間ほどの小コンサートでしたが、若手の演奏家たちによる現代的なタンゴの楽曲と二組のダンサーによるタンゴのショーが門外漢にも楽しめました。Redio劇場は2階席まである小さめの会場で、赤い革のシートや壁面のステンドガラス風の照明、2階席の壁面に施された彫刻などが時代とともに古びて「昔ながらの庶民的な劇場」といった雰囲気のある場所でした。

Orquesta Típica Agustín Guerreroは音楽の好きな若者が集まって楽しみながらタンゴを演奏しているという印象がありました。服装もラフでロックやポップを演奏しててもおかしくないような人たちでしたが、ここブエノスアイレスではタンゴを演奏するのがとても自然なんだろうなあと思いました。オルケスタの中心人物であるAgustin Guerreroさんのトークもごく普通に知り合いに話しかけているような気取らない調子で、トークの途中に何度か「nuestro barrio=自分たちの地区」というフレーズが出てくるのが記憶に残りました。

彼らの演奏はYoutubeで観ることが出来ます。

今はこうしてインターネットで映像や音楽を楽しむことができますが、実際に生で演奏を観るという体験はやはり他のものでは補えない価値があると思いました。会場の雰囲気と目の前で演奏する人々、音楽に合わせて踊るダンサー、一曲ごとに拍手を送る会場の人々などすべてが合わさった上でその瞬間を作り出しているからなのでしょう。

入り口でもらった立派なプログラム冊子をもらって、「こんなお金があるなら地下鉄を動かして欲しいなあ」と思いましたが、その後、よくよく考えて、文化があるところがこの街を他の都市とは違うものにしているのだな、と思い直しました。歩道の敷石があちこち壊れていても、信号が点灯しなくても、地下鉄が10日間止まっても、バンドネオンの音色が聞こえなかったら、街に本屋がなかったら、劇場の明かりが灯らなかったらブエノスアイレスじゃなくなってしまうかもしれない。文化や芸術はそれ自身がお金を生むことが難しいものであるから公的なものが護っていくというのは大事なことかもしれません。

この街の人に「私は日本人です」というと「日本には素晴らしい文化があるよね」といって下さいます。文化のある街の人は他の国を文化で判断するんだなあ、と思いながら「ありがとう」と答えています。

と文化と政治のあり方について思いを巡らせていたところ、下記のLa Naciónの記事を見つけました。

El Mundial de tango reunió a medio millión de personas

この記事によると、このフェスティバルに参加する人数の総計は前年度の25%増しで50万人に上る計算になり、その内、旅行者は7万人。海外からはヨーロッパからが最も多く、32.1%で続いてアメリカとその近隣諸国。イベントにはオーストラリア、日本、香港、中国、フランス、ロシア、トルコ、インドネシア、ペルー、メキシコ、パキスタン、イタリア、シンガポール、ギリシアからの参加があったとのこと。

タンゴはユネスコの世界遺産にも指定されていますし、「アルゼンチンと言えばタンゴ」というイメージも日本人の中にもかなり定着していると思われます。文化もアピールの仕方によって、立派に経済効果を生み出し、住民の生活に定着し脈々と受け継がれていくものなのですね。スポーツの祭典の開催地となるべく大金を投入するよりも、、、むにゃむにゃむにゃ、、、と思ったのでした。

注)地区や時期により事情は変わってくると思われます。さらに筆者の不勉強による思い違い、勘違いも十分予測されます。軽い読み物として楽しんでいただければ嬉しいです

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20/08/12

アルゼンチンひよこ通信18 映画

皆様こんにちは。お盆休みもそろそろ開けるころでしょうか。こちらブエノスアイレスは1週間、雨続き、かみなり続きでしたが、週末になってやっと太陽がおめみえしました。気温も上がって爽やかな休日となっております。

カフェで新聞でも読みながらcafe con lecheでも飲みたいな…と思っていたら、ん?新聞スタンドがしまってますよ。あれ?カフェにも新聞がない。

と思ったらなんと今度は新聞売り=canillitaのストだそうです!!

新聞社は働いているので、ストの本日=8月19日はla nacion紙面が全文、無料でWEBで閲覧できるようになっていました。

さて、そんなわけで本日はニュースの話ではなく、最近見た映画の話をお届け致します。2011年のフランス映画祭で公開されたフランス映画「6階のマリアたち
1960年代のパリを舞台に、中上流階級のフランス人家庭とスペインから出稼ぎに来ているスペイン人のお手伝いさん達との交流を描いた映画です。

主人公のマリア役はアルゼンチン出身のNatalia Verbeke。アルゼンチン映画のEl hijo de la noviaにも出ていた人です。

マリアの伯母役にはアルモドバル作品で有名なCarmen Maura、お手伝いさん仲間の1人にはアルモドバル作品「Volver」に出ていたLola Dueñasが出演。

貧しくても生き生きとしたスペイン人達が上手く描き出されていました。

主人公マリアのお手伝いさん服もなかなか素敵です。貧しいながらもきちんとした服がエレガントな感じがしました。

この映画、2012年夏には「屋根裏部屋のマリアたち」の名前で一般公開されるようなので機会があったらご覧下さいませ。ところどころスペイン語が出てきて面白いですよ。

さて、スペイン女優つながりでもうひとつおもしろ動画をご紹介。スペインの宝石、オスカー女優のペネロペ・クルスがスーパーマリオ・ブラザースのCM(スペインで流れているようです)に妹のモニカと出ています。

妹に負けたペネロペが最後に罰ゲームをするはめになり。どんな格好かはお楽しみ。

では皆様、よい一週間をお過ごし下さい。

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14/08/12

アルゼンチンひよこ通信17.5 地下鉄スト一応解決も対決は続く

日本の皆様こんにちは!雷を伴う強い嵐で夜が明けた14日朝、前代未聞の10日間続いたブエノスアイレス地下鉄ストライキが解除されました。

組合と地下鉄運営会社Metroviasの間でなんらかの合意に達した模様。始発から何事もなかったかのように動いております。

さて、この国、ブエノスアイレス市、運営会社、2つの労働組合の三つ巴(もしくはいつつどもえ?)の争い、一応の解決を見たものの、運営権(=manejar la red)が無事、国から市に譲渡されない限り、根本的な解決にはならなさそうです。

まだまだ争っている国と市、このたび、スポット広告合戦となっています。まずは今回の地下鉄騒動について、先手を打って国がサッカーの試合の前と途中に流した市を糾弾するスポット広告は以下の通りです

それに対してブエノスアイレス市長マクリ側がyoutubeを通じて流した反対スポット動画

Ordenan levantar un spot de Presidencia

どっちが正しいのかもはや分かりませんが、国と市がここまで全面対決するってすごいことですよね、、、

注)地区や時期により事情は変わってくると思われます。さらに筆者の不勉強による思い違い、勘違いも十分予測されます。軽い読み物として楽しんでいただければ嬉しいです

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13/08/12

アルゼンチンひよこ通信17 無期限地下鉄スト

日本の皆様、こんにちは!お盆休み中の方もいらっしゃいますでしょうか。今年は猛暑のようですからゆっくり体を休めてくださいね。さて、寒さが若干緩んだブエノスアイレスですが、歴史上初、とも言えるとんでもない事態に突入しております。

それは地下鉄ストが無期限続行状態に突入しているのです。
El paro del subte ya es por tiempo indeterminado

がーん。

数日で終わるだろう、とたかをくくっていたのに罰が当たったのか。8月3日の21時に始まったこのブエノスアイレス市内全地下鉄ストライキ、本日12日日曜日で9日目を迎えていますがいまだ解決をみず、ブエノスアイレス市はストライキを続ける地下鉄職員組合=metrodelegadosに対し、500万ペソの罰金を課すと宣告。目下、地下鉄始業開始以来スト継続最長記録を更新中です。

本日13日月曜日スト10日目を迎えています。警察権力による介入もささやかれています。一方で、市は自転車通勤に備えてセントロに無料自転車置き場を設置。相変わらず地下鉄職員達とは交渉する気配なし。

現在、私はセントロから地下鉄で15分ほどの、本来ならかなり交通の便のいいところに住んでいるのですが、地下鉄が使えない今、セントロに出るにはバスで1時間半かかっております(昼間の比較的空いた時間帯でこの位かかるので、ラッシュ時はさらに長い時間がかかるのではないかと想像されます)。主要道路が渋滞し、のろのろ運転の上、バスが満員。バス停でバスを待っていても既に満員の場合は新たに乗せられないので止まらずに通り過ぎてしまいます。頼みの綱のタクシーも、いつもより空車が少なく、せっかく捕まえられてもいつもの倍の時間がかかったり、運転手によってはセントロへは行かない、と言われてしまったりと、とにかく市内の移動が困難になっています。

このところ、天候が不安定で雷を伴う激しい雨が降ることもあり、もう泣きっ面にくまん蜂。今、ブエノスアイレスに観光で訪れた人は普段の魅力の半分も味わえないことでしょう。一体全体なんでこんな前代未聞の事態が起こっているのか。

皆様にお伝えすべく、1週間かけてこのニュースを追っていたのですが、
かなり複雑。
疑問点もかなり残るのですが今出来る範囲で、分かった(と思われる)ことをご説明申し上げます。

■経緯
年頭にブエノスアイレス市内の地下鉄の運営を国から市に移管することを議会で決定。しかし市側は一旦、了承のサインをしたものの、赤字運営の地下鉄受け入れを拒否。地下鉄職員組合は国が警備を引き上げたため悪化した治安の回復と待遇改善を求めて春から断続的にストライキを実行。労働省が交渉にあたり、一時金の支給をうけて交渉を休止していたものの、8月に休止期限があけて再びストライキ。今回は賃上げに争点を絞って交渉をせまるも、市は受け入れ拒否のまま交渉の場に立たず、ストライキは無期限延長に突入。(細かい間違いもあるかとおもいますがだいたいこのような流れかと)

■登場人物
とにかく関わっている組織が複雑なのが今回の長期化の原因の一つではないかと思われます。主要登場人物をご紹介いたします。訂正と付け足し(13日)

Cristina Cristina Fernández
現アルゼンチン大統領。国の借金を減らすべく目下奮闘中。政治的姿勢は強硬で、ナショナリストであり親チャベス的な左翼思想。ブエノスアイレス市に対しては地下鉄運営を行うよう要求。既に運営を譲渡したとして、地下鉄運営組織であるMetroviasとは交渉しない。一方で今回、地下鉄職員組合Agtsypとは会合した。

Randazzo Florencio Randazzo
内政交通大臣=el ministro del Interior y Transporte 国側の交通関係の大臣。地下鉄運営のブエノスアイレス市への運営移管に際し、国としては資金も用意し、しかるべき処置はしたと言っている。ブエノスアイレス市長を「公共交通機関に乗ったことが無いのだろう」と批判した

Macri Mauricio Macri
ブエノスアイレス市長。アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイを市場にする大企業Grupo Macriのリーダーの息子。一旦、地下鉄譲渡にサインをしたものの、その後、地下鉄運営を拒否。市としては10%の経営負担もしくは、健全運営をするにはさらなる地下鉄料金の値上げが必要だと言っている。本件ではキルチネル主義を「衰退=decadencia」と批判し、今回の地下鉄ストライキは組合による「政治的な」行為であり、それをあおっているのは大統領だと言っている。実業家としての現実的な見解も披露するが、反面「事故に遭わないためには地下鉄に乗るな」発言のような極端なことを言って注目を集めることも。ノーネクタイの「こなれた」着こなしが目立つ(この登場人物中では)「見栄えのいい」人。

METROVIAS
地下鉄運営会社。大株主は大企業であるRoggioグループ。代表者はBenito Roggio氏。今回のストについては認可組合であるUTAと交渉。23%の賃金値上げで合意している。国に対しては、20億ペソの未払い補助金を要求中。ブエノスアイレス市に対しては、経営責任を果たすよう要求。

Segovia Néstor Segovia
地下鉄職員組合=Asociación Gremial de Trabajadores del Subte y Premetro (Agtsyp),metrodelegados側で近頃ニュースでよく見かける人。地下鉄C線の職員で組合の実行部隊長的存在。7人の子供がいる。

Pianelli Norberto Pianelli
地下鉄職員組合代表=Lider del Asociación Gremial de Trabajadores del Subte y Premetro (Agtsyp), metrodelegados 組合の「頭脳」と呼ばれるトロツキー派左翼。政府側とと会合を持つも、地下鉄の運営組織であるMetroviasおよび、マクリ市長とは交渉にいたっていない。極キルチネル主義を宣言。前述のマクリ市長とは政治的に対立。組合員を”怠け者”と称したマクリ市長を”まったくもって頭がおかしい”と批判した。ちなみにピアネッリ氏は9ヶ月前に肝移植手術を受けたとのこと。

Fernandez Roberto Fernandez
Sec. Gral de ña UTA;Unión Tranviarios Automotor(地下鉄職員の少数派だが法的に認められている組合)のリーダー
ペロニスタであり過去には親メネム派であり現在はキルチネル主義に近い。この7月には休養先のマイアミから長距離バスのストライキを主導した。マクリ市長とは友好関係にある。なんとなく一癖も二癖もありそうな人物。地下鉄運営組織であるMetroviasのスポークスマンによると、先週の木曜日の時点でUTAとの間では交渉が合意に達しているとのこと。UTA側の発表によれば今回のストライキには関与していないと言っている。

と、ここまで書いてきてこの問題はふかーーくアルゼンチンの政治思想、主義、労働問題に根ざしている問題なのだと改めて気づきました。大まかに言えば、交渉相手が国なのか市なのか定まらないこと、組合がMetrodelegadosとUTAと二つあることが解決への道をさらに困難にしているのではないでしょうか?全容をご説明するには筆者の力不足につき今回は登場人物の概要にとどめさせていただきます。

■市民への影響
まず第一の影響は、勿論、市民の移動手段に現れています。普段、地下鉄と鉄道を乗り継いで市内まで通っている人々が、倍以上の時間をかけることを強いられています。対応策としてブエノスアイレス市は小学校の送迎バスを帰宅時間に合わせて500台出動し、無料で地下鉄路線を走らせています。

とはいえ、焼け石に水、バスを待つ長い列に耐えかね、25−30ブロックを毎日歩いて通勤する人々もいます。また、ブエノスアイレス市が推奨する貸し自転車制度、Mejor en Biciもこの1週間で利用者が260%上昇。しかし利用希望者はその倍以上。

歩いて帰る以外に方法なし の記事

車通勤に切り替えた人々は渋滞と余分なガソリン代の出費に泣かされています。

商業にも影響が出ています。中心地の地下街に店を構える商店主は30%から80%の売り上げダウン。売り上げが伸びなくても月極の賃貸料もしくは借金を支払わなくてはならず深刻な状況です。

ストライキ1日により100万人の地下鉄利用客が移動に失う時間は50万時間。経済損失については正確な計測は難しいところですが、一説によると一日あたり5000万ペソ(約10億円)

政府の政策と労組の闘争により迷惑を被るのは一般市民。そんな中、fecebookやtwitterを中心にこんな冗談も出ています。
Paro_de_subte
乗客スト。お金を払わずに改札を乗り越えるんだ!
Paro de pasajeros del subte

こんな耐えがたい状況で冗談が繰り出せるブエノスアイレス市民ってとっても我慢強い=aguantadoresだと思いました。もしくは本気?

■地下鉄ストライキを理解するのに役立つかもしれない語彙集
gremio (m) 組合 、gremial (adj) 組合の
negociación paritaria  双方同数からなる協議
conciliación obligatoria 強制的調停
levantar el paro de diez días en el subte 10日間続いたストを解除する

destrabar  足かせを外す、解放する
 destrabar el conflicto  この闘争(スト紛争)を終息させる というような意味で使われています

注)地区や時期により事情は変わってくると思われます。さらに筆者の不勉強による思い違い、勘違いも十分予測されます。軽い読み物として楽しんでいただければ嬉しいです

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6/08/12

アルゼンチンひよこ通信16 輸入規制

日本の皆様、オリンピック中継をご覧になってますかー?ここアルゼンチンでは当然ながら日本の選手の活躍は報道されませんが、アルゼンチン選手の活躍する、日本であまりなじみのない競技がみられます。女子のフィールドホッケー=Hockey sobre céspedやボート?=remoなど。男子テニスシングルのDel Potro選手は激戦の末、日本の錦織選手から勝利をもぎ取ったものの、これまたスペインのFederer選手と歴史に残るような戦いの後、惜しくも破れました。→その後3位、銅メダル獲得おめでとうございます。

巷では何が起こっているかというと、前回のストに到った地下鉄職員の待遇改善を巡る協議で先送りになっていた件が期限の8月を迎えて、再び国と市を相手取り、協議そしてスト。8月3日の金曜夜9時から5日間のストを予告していたものの、ひとまず週末だけとなったもよう。週末だけとはいえ不便には違いないのですが、朝のニュースではもっぱらオリンピックに関する話題で、地下鉄ストのことはあまり報じられておらず、、、私自身も、ま、週末ならいいか、、とスト状態にすでに慣れつつあります。

→なんてのんきなこと書いてたら、本日スト5日目突入!市は代替案としてスクールバスを500台、夕方の帰宅ラッシュ時に地下鉄の路線通り走らせているものの家に帰るのに4時間かかった人もいてカオス状態。

一方で、季節が北半球とは逆のアルゼンチン、2012−2013春夏物のファンションショーBuenos Aires Fashion Week=BAFWEEKが始まっています。日本にも輸入されているTramandoを皮切りに約1週間ブエノスアイレス市内数カ所で新作ファッションショーが催されます。

上の動画はアルゼンチンブランドのJuana de arcoの春夏新作コレクションの撮影現場。真冬なのでモデルさんが寒そうです!カラフルな色使いが素敵です。

ブエノスアイレスに来て感じたのですが、ファッションの世界では国内ブランドが優勢。街中を歩いても海外ブランドはあまり見かけません。GAPのロゴ入りトレーナーを着ている人は結構みかけるのですが、実際には店はありません。Palermo Viejoという日本の代官山と表参道を合わせたようなおしゃれエリアを歩いていても国産ブランドが立ち並び、NYのようにせっかくだからアメリカ製品を買おうと思いながらも目につくのは欧州ブランドばかり、、、という状況とは全く違います。

それでもRecoleta付近の高級ブランド街には海外ブランドショップがいくつかあるらしいのですが、それらが近頃相次いで閉店しているのです。8月2日付けのLa Nación紙にはポロ・ラルフ・ローレンのアルゼンチン「一時閉鎖」ニュースが載っていました。記事によると国による輸入規制=las trabas a las importacionesにより、商品数が減り、アルゼンチン国内の店舗の閉鎖を表明したとのこと。ラルフ・ローレン側の発表では「一時的=temporario」であり撤退=abandonarするわけではないとのことです。しかしながらこの輸入規制により既に、宝飾店のCartier、服飾のErmenegildo Zegna、Calvin Kleinの下着とホームウェアライン、Yves Saint Laurentは既に撤退していると記事は述べています。日本でもおなじみのスペインの洋服ブランドZaraは当初、このスペインからの輸入規制に苦しみましたが、その後アルゼンチン国内での生産に切り替えなんとか乗り切っているもよう。

この輸入規制はアルゼンチンの貿易赤字改善のために様々な分野で行われており、このような高級品から食料、日用品まで外国製品がアルゼンチン国内に入ってこない状況が続いています。とはいえ分野によってはこの規制も緩和される傾向にあるようで、同じく8月2日付けのLa Nación紙によるとel secretario de Comercio Interior(国内商業担当官と訳せばよいのでしょうか?)のGuillermo Moreno氏が主要スーパーマーケットチェーンに今月から、食料と布類、玩具の輸入を米ドル建てで20%の拡大を認めると予告しました。

こちらの人と話していて、内需が拡大するということは国自体に何かあっても国内で動き=movimientoがあるので良いことだ、という意見を聞きました。いずれの分野でも国産ブランドが活躍するということは国内に雇用が生まれるわけだし、、、いいことなのでしょうか?

→国内ブランドにとってはいいことなのでは、なんて思っていましたが、8日付La Naciónのニュースによると「布類の輸入規制により、ハイファッションのデザイナーが絹を使えなくなり困っている」そうです。綿やライクラはアルゼンチンでもつくれるが、絹の原料となる蚕がいないのでアルゼンチンでは絹の生産ができないそうです。「ブライダルドレスを綿でつくるわけにいかない」とはデザイナーの弁。

経済面からの利点についてはよくわかりませんが、私個人の体験からいうと、こちらで買ったアルゼンチン製シャンプーが合わず、アメリカ製を買って使っていました。数ヶ月後、無くなったので買いにいったところ、「輸入規制で在庫が無い」と言われてしまいました。幸いにもそれから数週間後に入荷があり、無事に購入できたのですが、店自体が撤退してしまう場合に備えて国産の代替品を探さないといけないなと思い始めているところです。

無いなら無いでなんとかなるものですが、果たしてこの輸入規制、いいことなのか悪いことなのか?日本の場合はどうなんでしょう。日本に住んでいるときにあまり気にならなかった経済政策がこちらでは生活にダイレクトに影響してきます。うーん。スペイン語能力ではなく社会事情そのものにも詳しくないとニュースがわかりませんね、、、ガンバリマス。

注)地区や時期により事情は変わってくると思われます。さらに筆者の不勉強による思い違い、勘違いも十分予測されます。軽い読み物として楽しんでいただければ嬉しいです

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