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17/12/12

アルゼンチンひよこ通信29 ガスと大雨

日本の皆様こんにちは!クリスマスまで約1週間となりました。今頃、日本のあちこちではクリスマスの飾りやイルミネーションが輝いて、歳末の賑わい華やかなころでしょうか。南半球にあるアルゼンチンでも同じくクリスマスシーズンを迎えているはずですが、暑いせいかマンションの戸口やレストラン、商店に飾られているツリーもメタリックな色合いが多く、年の瀬に感じる粛々とした気持ちがわき上がってきません。

アルゼンチンはスペインと違って、いろいろな人種・宗教で構成されている国のため、クリスマスのお祝いを一斉にするという感じではないのかもしれません。とはいえ、「バカンスシーズンで皆がばらばらになってしまう前に集まっておこう」という意図なのか、あらゆるところでフェアーやイベントが行われており、この数週間はとても慌ただしい時期でした。それに加えて、さまざまな事件がまたもや起こっていたのです。

まず、12月6日の木曜日は私の通っているブエノスアイレス大学のスペイン語コースの終了試験(筆記)が行われるはずでしたが、大学のある港付近で刺激のあるガスが発生したため、港一帯から市民が避難をはじめました。大学から知らせがきて試験は延期となりました。

ガス雲発生をつたえるLa Nación の記事

スペイン語と同じ、ロマンス言語出身の教養豊かなクラスメイトの中にあって、やや落ちこぼれ気味の私は、運動会が雨で中止になったことを喜ぶ子供のように一瞬、「やった!」と思ってしまいましたが(試験の場合は延期であって中止ではない)実際、ガスの発生したあたりにいた方々は目に刺激を感じたり、家の中にあっても窓を閉めてエアコンも使用できなかったりして大変な思いをされた方々もいて、軽卒に喜んだことを深く反省しております。ごめんなさい。

午前中にガス発生のニュースがあったかと思えば、午後には降り続いている雨の勢いがまし、市内の数カ所で1mを超える浸水となりました。道が川のようになって、向かい側に渡るのに命綱を必要とするような場所もありました。漏電の危険を恐れてか部分的に電力の供給を中止していました。

大雨の被害地域を伝える記事とそれに乗じて、ウィンドサーフィンを試みる若者の動画

温暖化による亜熱帯=subtropical化が懸念されるアルゼンチンでは、雨が降ると豪雨、嵐、そして洪水という事態になりやすくなっているようです。外出もままならず家でテレビのニュースを見ていると、災害対策の遅れ(もしくはほとんどない?)についてブエノスアイレス市長、Mauricio Macriを非難する声が上がっていましたが、「近年の豪雨は過去に例のない規模」として反論しています。二酸化炭素の排出をふせぐことで、温暖化を防止につとめている、という市長のご意見でした。たしかにあちこちに貸し自転車や自転車専用通路=bicisendaが出来つつありますが、自転車に乗って通勤・通学ができるのはほんの一部の富裕層なんじゃないかなというような気もいたします。

これらの事件が日本で起こったら、数週間は「原因究明」と「再発防止」についてマスコミを賑わすことになりそうですが、翌日からは何事もなかったかのように生活がもとに戻っていました。災害に弱い市では市民が災害に強くなる(もしくは慣れる=あきらめる)ブエノスアイレスからの報告でした。

R0011230

バスク料理店に飾られていた、何かとふんだんなクリスマスツリー。

注)地区や時期により事情は変わってくると思われます。さらに筆者の不勉強による思い違い、勘違いも十分予測されます。軽い読み物として楽しんでいただければ嬉しいです

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3/12/12

アルゼンチンひよこ通信28 今時ママ事情

日本の皆様こんにちは。12月に入って日本は今頃、年末にむけて慌ただしく過ごされているころでしょうか。こちらアルゼンチンでも勿論、年末を控えているわけですが、夏に向かっていることもあり、年末というよりはバカンス前の高揚感が漂っています。

しばらく間が空いてしまいましたが、それなりに地下鉄問題、インフレ問題、治安悪化などがいつものように新聞のニュース欄をにぎわせているのですがとくに進展があったようななかったような。地下鉄は一応、ブエノスアイレス市側が受け入れを発表しましたが、労働条件で折り合いがつかず今週、2回にわたって各路線が3時間ごとに持ち回りで地下鉄をとめる時限ストを行いました。不便はあったものの大きな混乱も無く「こういうストならいいかな」と思ってしまうようになりました。友人のブラジル人女性に「日本にもストはあるでしょ?」と言われてそういえば日本で記憶に残るようなストがあっただろうか、、、と考え込んでしまいました。思い出せない、といったところブラジル人女性は「地下鉄も?学校の先生も?」とひどく驚いていました。ちなみにブラジルではこの秋(日本でいう初夏)に大規模な教員のストがあったそうです。

さて、今日はおなじみの各種社会問題ではなくブエノスアイレスのママ事情についてお話したいと思います。私の周りの地元女性(中流の白人家庭30代中心)は1−2人のお子さんがいる、という方が多いのですが、大半は共働きで子育てと仕事の両立というのがよく話題に上ります。La Nación紙、12月1日の土曜日版にも特集記事が出ていました。

La rebelión de las madres

「母親たちの反逆」というタイトルのこの記事は、中流階級の女性達が母親業の現実について声を大にして発言しはじめた、という内容です。キャリアもあり各自のvida social=おつきあいもある20代から30代の女性にとって子育ては「幸せなこと」というだけでは片付けられないということです。昔にくらべると男性パートナーの子育て参加は積極的になったと記事でも触れられていますが、女性の社会進出が著しいブエノスアイレスにおいてはそれでも女性の負担が大きいということなのでしょう。

結婚したカップルに子供がいる、というのはごくあたりまえのことのようで、初対面でも「ご結婚は?してるのね。じゃあ子供は?」という質問は普通に聞かれます。先日、電車で乗り合わせた高齢のご夫人にも同じよう質問をうけ、「私はねえ、3人子供が欲しかったけど夫が再婚でね。前の結婚で子供が既にいたものだから1人だけなのよ。最近の若い人は1人か2人でいいとか言ってるけどね」というごく私的なお話をわずか5分くらいの間に語ってくれてしまいました。

子育てが大変とはいえ、中流家庭ではお手伝いさんがいるのがごくふつうなアルゼンチン。本当に過酷な子育て状況にある日本に比べるとのんびりした感じをうけるのですが、、、

前述の記事にも触れられていた、最近、ママ達に人気のインターネットドラマSegún Roxiを見てみましたが、とてもブエノスアイレスの女性らしさが出ているのでご紹介いたします。


主人公は住宅街のPH(一軒家)に住み、自分専用の車があって、仕事は不動産業。世間一般よりは裕福な白人家庭と思われます。
おもわずうなずいてしまうような「らしい」点といえば

  • カラフルな小物大好き
  • 2:40付近に現れる小児科医院の廊下にあるネットのおもちゃいれ。雑貨屋でみかけますが、これに洗濯物を入れる人も多い。
  • 電話大好き
  • 3:19付近に登場の中国系マーケット。街のいたるところにあり、店主が無口である=スペイン語があまり話せない人もいる。店主の名前、Susyはスシ。Roloはロール(巻物、春巻き)のもじりと思われます。
  • 公園でくつろぐ姿もよくみかけますし、大股開きで座るのもありがち。食べているお菓子はアルゼンチン名物Dulce de leche。
  • 5:25付近から現れる保育園=Jardin Infantilは2歳くらいの小さな子供から預かってくれるところもあるようです。そこに出てくるママ友(セレブママ、ピラテスママ、自然食好きママ)もいかにもいそうな感じがします。
  • 7:10あたりから登場するのはお手伝いさん。掃除洗濯、子供の世話、時には料理も担当するお手伝いさんはブエノスアイレス中流家庭では一般的と思われます。
  • 7:51付近、だんなさんへの呼びかけ、Hola, Gordo! 奥さんへの呼びかけGorda!はふとっちょ、という意味ですが、呼びかけに使われるときは「あなた」「おまえ」くらいの意味です。スペインでいうcariñoと同じ使い方をします。やせている場合にはFlaco/aと呼ぶ場合もあります。
  • 8:20付近から登場する床の上にある水色のものはtermo=魔法瓶でマテ茶を飲むのにかかせません。湧かしたぬるめのお湯を魔法瓶に入れて持ち運び、マテ壷にいれたマテ茶をボンビージャという金属製のストローで吸います。本当にどこでも持ち運びます。スーパーのレジ待ちの間に飲んでいる人を先日見かけました。

この動画を見る限り、大変さがあまり伝わってこないのですがこれを「いい気なもんだな」と批判しないところが、アルゼンチンの良さなのではないかと思うのです。恵まれた環境であっても大変なことは大変なのであって、他との比較の問題ではないのでしょう。他人を批判をしてしまうと自分も窮屈になってしまう。お互いに大変さは認めて笑ってしまおう、というところが良いのではないかと思いました。

追記:この12月からシーズン2がはじまり掲載の動画は削除されてしまったようです。現在は残念ながら観られません。

注)地区や時期により事情は変わってくると思われます。さらに筆者の不勉強による思い違い、勘違いも十分予測されます。軽い読み物として楽しんでいただければ嬉しいです

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