NHKの海外(スペイン)ドラマ
季節外れに暑かった5月が終わった途端に、雨模様な市ヶ谷からこんにちは。
スペイン関係のtwitterをフォローしていると、ちらちら流れてくるのが今月NHKの海外ドラマとして始まるスペインドラマ、「情熱のシーラ」の情報です。
第1回は6月7日日曜日午後11時。
NHKによるドラマの紹介は以下のとおり
お針子として働く一人の少女、シーラ・キローガ。ごく普通の少女だった彼女が、そんな波乱の人生を送ることになるとは、誰も想像をしていなかった・・・。しかし、すべては彼女のひとつひとつの“決断”が、その時を変え、人生の進むべき道を決めた―。
世界25か国語に翻訳されたスペインのベストセラー小説をドラマ化。舞台は、スペイン内戦、第二次世 界大戦時のスペインとモロッコ、ポルトガル。愛、陰謀、裏切り、友情…。時代に翻弄されながらもたくましく生きた女性の物語。エキゾチックな映像美と数々 の華麗な衣装とともに繰り広げられる魅惑の“ロマンス・ミステリー”。
卓抜した洋裁技術を持つ主人公シーラは、堅実な婚約者がいながら、情熱的で奔放な男性ラミーロに惹(ひ)かれ恋に落ちる。そして、彼の仕事への野望を信じ二人でスペインを離れモロッコに移住するが、ラミーロの裏切りにより波乱の人生が始まる…。
逆境に負けず、モロッコで出会った友たちに支えられながら、オートクチュールの店を開き懸命に生きるシーラ。しかし、時代は第二次世界大戦、ナチスドイツの高官の妻たちを顧客に持っていたことから、対立するイギリスから危険なスパイ活動を頼まれることに…。
どこかで聞いたような話だな、、、と思っていたら、以前セルバンテス書店でもお取り扱いのあったベストセラー「El tiempo entre costuras」を元にしたドラマでした。
この本の思い出といえば、2011年の東日本大震災の後、東京でも余震が続き不安な気持ちを抱えながら、間引き運転の続く電車で不便な通勤生活を送っていた頃、不要な寄り道をなるべく避けて、家と職場の往復で毎日が過ぎて行きました。
そんなおり、スペイン大使館で「New Spanish Books」というスペインで前年度に話題になった本を幅広く紹介する、というイベントが開催されることになりました。セルバンテス書店にも招待状が来ましたが、「余震が起こって帰れなくなったら困るよね」と躊躇していたところ、弊社の社長が「こういうときだからこそ、気持ちを切り替えないと!」と出席を促してくれたのでした。
その会場で紹介されていた本の一つが、この「El tiempo entre costuras」でした。とにかくスペインでは話題のベストセラーである、という触れ込みでした。印象的なタイトルと表紙が記憶に残り、その後書店でも取り扱いました。
costurasは sm社の辞書Claveの語義の3番目、「Serie de puntadas que une dos piezas」 =縫い目の意味に当たると思われます。tiempo は「時間」、直訳すると「縫い目の間の時間」、となるでしょうか?主人公がお針子さんなので、裁縫を生業としながら過ぎていく時間、針目のように縫いこまれていく年月、というイメージを湧き起こさせるいい題名だと思います。
残念ながら原書を読むチャンスはありませんでしたが、今回のドラマ放映をきっかけに翻訳が出版されることになったようです。
「情熱のシーラ」
原題があまり(ほとんど)生かされていない邦題は少し残念ですが、日本語で読んだり、ドラマを見たりできるのは嬉しいですね。原書もご興味ある方はこちら→
EL TIEMPO ENTRE COSTURAS
(m)
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