DELE対策本には日本語の説明付きもあります~!【その2】
はい続きです!
(前回の記事はこちら)
【DELE対策問題集 (日本版) の活用方法】
まず他の和書との違いは、すでに書いた点で、DELEのレベル分け(CEFR)に即しているけど、日本語解説もあるという点。
あとは、モデル解答があり具体的な試験イメージがわきやすいというのも特徴。
今までにスペイン語のDELE対策問題集を使ったことがある方ならわかるかと思いますが、
通常のDELE問題集だと模範解答は、読解と聴解の部分にしかありません。
(もちろんモデル解答として作文と口答試験のイメージを提供してくれる問題集はあります)
なので、作文と口答試験は、勉強してもそれが合っているのか、どのようなものが正解なのか確認することが難しかったのです。
でも日本版には、作文や口頭試験のモデル解答がついているなど、スペインのDELE問題集にはない付録もあります。
モデル解答があることで、どのようなことを書けば(話せば)良いのか、どのくらい書けば(話せば)良いのかがイメージしやすく、
安心して試験に臨めます。つまり、効果的な試験対策が可能、というわけです。
(以下の部分、決して日本版だけでなくすべてのDELE問題集に共通します!)
解説は飛ばさずにしっかり読んで、アドバイスやヒントには必ず目を通そう!ということで、
私たち含めどの出版社もここを頑張っているので、試験概要などの解説は飛ばさないで読んでいただきたいです!
解答のアドバイスとか、問題を解く時のコツなどが書いてあります。
とくに日本語版だと日本語で理解できるので、初級の方にはおすすめです。
また、B2以上の上級の方も、この解説やアドバイス部分はしっかり読んでいただきたい…!
DELEはレベルが上がるほど試験問題に癖が出てくるので、ぶっつけ本番で受けたとか、ただ問題を解くだけよりも、
どんなことが求められる試験なのかをしっかり理解することで全然結果が変わってきます。
(たとえば、作文や口頭試験の場合、モデル解答がなくても、話す(書く)パートをだいたいいくつにわけて、
導入パート、本題パート、結論パートに分ける、その都度、つなぎ言葉としてこんなものを使う…とか書いてあります。)
さらに、B2やC1(←C1の日本版はないですが…)だと、そのレベルに合った言葉遣いが求められるので、
作文や口頭試験で「なぜなら」「なので」と言う時にporque とかasí queを使っていると、
実はそのレベルには相応しくないので点が取れない。ということがあります。(あくまでも例ですが…)
なので、どんなことが求められていて、どういう表現をする必要があるのかを
問題集の解説部分でしっかり把握しておくのは大切です。
とくに、使えるフレーズや解答のコツなど、解説部分にいろいろ書いてあります。
たまにお店でも、「何回受けても落ちてしまって次はどの問題集を買えば良いかわからない、、」
という方からのお悩みがありますが、今持っている問題集の解説は読んでみましたか?
もう一回一緒に確認してみましょう!と確認すると、
意外と大事なことを読み落としてしまっているケースも多かったりします…
【苦手な分野を見つけよう 】
苦手部分を埋める練習をする、これはとても大切です!
DELEでは、読む、聞く、書く、話すの4つの技能が評価されて、
採点の時は、読むと書くが同じパートで、聞くと話すが同じパートとして採点されます。
100点満点で、各パート25点の配分です。
合格には60点以上を取ることが必要ですが、読み書きパートで30点以上、
聞く話すパートで30点以上取って60点を越えなければ合格にはならないんですね。
なので、すべてのパートでまんべんなく点数が取れることが重要です。
例えば、(日本版に限らず)持っているDELE問題集を解いてみて、
「どうしてもリスニングが苦手…」、「文法が曖昧…」、「作文がうまくできない」と
なかなか点が取れない部分が明らかになったらチャンス!補強ポイントが明確なので、
その部分を鍛える勉強をしましょう。
文法を確実に定着させたい場合はこのあたり…↓
◆ANAYA ELE EN シリーズ
(↓実際に私が自分用に買ったやつです😂笑)
◆GRAMÁTICA DE USO DEL ESPAÑOLシリーズ
作文や口頭試験で、どのような内容を解答したら良いかイマイチわからなくてうまくできない!という場合は、
このあたりの作文のモデル解答&口頭試験のモデル解答の掲載されている問題集を使って
解答パターンを覚えるとかですかね…
◆日本版DELE対策問題集
◆LAS CLAVES DEL DELE シリーズ
◆OBJETIVO DELE シリーズ
リスニングが苦手…という方は、たとえば上記の「LAS CLAVES DEL DELE シリーズ」を使い、
(この問題集には模擬試験とは別に練習問題が結構あるので)
その中からリスニング問題だけを抜き出して解いてみる、とかもおすすめです。
単語だと、このあたりですかね↓
◆DELE A1/A2 単語帳
◆DELE B1 単語帳
◆VOCABULARIO ELE シリーズ
◆ANAYA ELE EN シリーズ
あと、1つ単語を覚えたら関連する語も一緒に覚える、というのも効果的な勉強法です。
たとえばこんな感じです↓
同じ領域の単語を覚える
例1. Verdura→alimentación→víveres
品詞を展開してみる
例2. Puntual→puntualmente
Completo/a→completamente
Clima→climático/a
など、、、
【必ず時間を計ろう 】
はい、これもうとっっっても大事です。
私はC1を受けた時、試験勉強の段階で模擬試験集などを解いていなかったので
(読解のTAREA 1だけを解くTAREA 2だけを解く、とかはやっていましたが…)、
いざ本番で読解問題を解いたときに全く時間が足りなくなりました。
おそらく、各パート(読解や作文など)で通しで時間を計って、
試験当日までに解答のペースを掴んでおくとはすごく大切だと思われます。
ダメな勉強の仕方としては(←私がやってた方法)、
「今日は読解のTAREA 1とTAREA 2やって、明日3と4」をやろう、とかです。
少なくとも、同じパートの中のTAREAは続けてやらないと時間間隔の練習にはなりません…
たとえば、読解パートは設問4つで解答時間が70分の場合、
一つの設問に15分程度しかかけられないので、ちゃんと通して時間を計って解くことが大事です。
これを繰り返すと、自分的に時間がかかる設問とそうでない設問がわかってきたりするので、
本番では、時間がかからない方を先に解いて、残りの時間をその他の設問に充てる、といったことができます。
また、DELEは試験形式に変更がない限り、いつ受けても問題形式は変わらないので、
たとえば、TAREA 1は長文読解で選択肢は3つから選ぶ、
Tarea 2はいくつかの単文を読んで、内容を相応しい人の発言に当てはめる、などは、問題集の通り出てきます。
なので、(自分の経験から言っても)時間を計って、自分の解答のペースづくりをするのが本当に大事です。
以上、長くなりましたがこんな感じのことをウェビナーでは話しました。
スペイン語を勉強する際に、
「こんなことで悩んでいる」
「DELE 〇〇レベルを受けたいが、自分にはどんな勉強法があるのか知りたい」
「こんな勉強をしたいが、そのためにはどの問題集を使えばよい?」
など、スペイン語の教材選びで迷った際には、ぜひスタッフにお声掛けください。
(私も学習者です☺)
ではお互い勉強頑張りましょう!
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