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西西辞書

西西辞書の使い方や特徴など

11/10/23

【DELEにも役立つ】スペイン語の慣用句・成句が学べる本

今日はスペイン語の慣用句・成句が学べる本について。


Frases-hechas


スペイン語の慣用句・成句とは…?ですが、
<Frases hechas><Expresiones coloquiales>のこと。

・Mirar para otro lado
・de una vez por todas
・Montar un numerito

単語を知っているだけでは意味が通らない、
(フレーズとして知っておかないと意味が分からない)
語と語の組み合わせで1つの意味になるフレーズのことです。

ネイティブの話し言葉で使われたり、スポーツ記事などで見かけたり、
DELEにも出たり、いろいろな場面で登場しますよね。

このような慣用句や成句をまとめたページはネット上にいろいろあるので、
このブログでは、本も紹介しつつ以下のことについて書きたいと思います。

【どのようにDELEで出てくるのか】
【慣用句・成句を集めた本の紹介】
【こんな場面でも使われていました】

ではまず👇

【どのようにDELEで出てくるのか】

DELE C1になると、リスニングの会話パートなどで登場することがあります。
そして、このような表現を知っているかそうでないかが、解答のカギになったりも。

たとえば、PRUEBA 2(リスニング)のTAREA 4。
短い会話を聞いて、3つの選択肢のうち正しいものを1つ選ぶという問題なのですが、
ここで成句表現を知っていると解答しやすい、ということが起きたりします。

インスティトゥト・セルバンテスが公開している試験モデルを使って見てみます。
こちらのページにレベルごとに試験モデルが公開されています)

以下、流れてくる会話(リスニングの内容)です。

MUJER: Ayer me dieron el resultado del primer examen de la oposición y he
suspendido, pero justo por la tarde me llamó mi antiguo jefe porque tenían que cubrir
una baja y quería saber si podía contar conmigo.

HOMBRE: Bueno, mira, no hay mal que por bien no venga.

そして問いがこちら。

25. La persona que responde…
a) intenta animar a su amiga.
b) comparte el disgusto de su amiga.
c) recrimina la actitud de su amiga

問いの文が「La persona que responde...」なので、
MUJERの発言に対するHOMBREの返答がどのようなものだったか問われています。

ここでHOMBREの返答を見てみると、
「Bueno, mira, no hay mal que por bien no venga.」
はい、出ました。成句の登場です。
つまり、問いで問われているのがこの成句の箇所なので、
この成句の意味がわからないと解答できないんです…
逆に言えば、成句を知っていればほぼ正解できるという感じです。

「no hay mal que por bien no venga」は、
「どんな不幸やネガティブなことにも、何か良いことはついてくる」といったような意味なので、
答えは、「a) intenta animar a su amiga.」が正解です。

(知らないとわからないなんてちょっといじわる~とか思ってしまったり😂笑)

と、こんな感じでDELEに登場します。


はい次は👇

【慣用句・成句を集めた本の紹介】

1つ1つその都度調べるのも良いですが、
慣用句・成句がまとまった本があっても良いな~
という方におすすめの書籍を3冊ご紹介します。

それぞれどのように紹介されているのか、内容も簡単にまとめたいと思います。

1.HABLAR POR LOS CODOS


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タイトルから成句「Hablar por los codos」ですね。
表紙のイラストはその名の通り肘が喋っていますが、
これは「おしゃべり、とか、話しだしたら止まらない」と言う意味の成句です。

書籍の内容はこんな感じ。

・成句ごとにユニークなイラストが登場
・スペイン語で意味を説明
・例文も併記(←使い方がわかって良い👍)
・(成句によっては)似た意味の表現や、由来、使う場面などの一言コメントあり
・少しだけ練習問題もあり

練習問題というよりは、慣用句・成句の意味や使い方を紹介する1冊です。
なので、練習問題はおまけ程度。

実際にどのように紹介されているかというと、

例. Hablar por los codos

意味...Hablar demasiado y sin interrupción.

例文...Su hermano es un chico muy pesado. Habla por los codos y no hay quien lo pare.

似ている表現..
・Hablar como los loros.
・Enrollarse

この場合、似ている表現が出てくるのが嬉しいですよね、一石二鳥感があります。


2.Practica tu espanol (B1): LAS EXPRESIONES COLOQUIALES


Coloquiales_20231011173401


こちらは先ほどの「Hablar por los codos」と違って、
慣用句・成句を学ぶ練習問題集です。
なので、ただ表現を紹介するのではなく、いろいろな練習問題を解きながら
表現の使い方を学んでいく1冊です。
練習問題は、感情について表す表現、仕事について表す表現、
お金について表す表現など、テーマごとに分かれています。

書籍の内容はこんな感じ。
(見本はこちらです)

・練習問題
・全体のまとめ
・解答
・登場する表現一覧と意味

練習問題をたくさん解いて身に着けたいならこの本で、
読みながら意味や使い方を学びたいなら「Hablar por los codos」がおすすめです。


3.DICCIONARIO DE DICHOS Y FRASES HECHAS


Dic-dichos-y-frases


こちらは慣用句や成句表現のみを集めた辞書です。

ちょっとマニアック?専門的?ですね。
普通の辞書のようにアルファベット順に引いていくと、
成句と意味、例文が登場します。

試しに【どのようにDELEで出てくるのか】で紹介した
「No hay mal que por bien no venga.」を引いてみたいと思います。

・No hay mal que por bien no venga
Se asegura con esta frase que toda desgracia o hecho negativo encierra algo positivo.

Después del accidente me tiré tres meses en el hospital, pero alli conocí a la que entonces

era mi enfermera y hoy es mi mujer. Ya ves, no hay mal que por bien no venga.
El dramaturgo Juan Ruiz de Alarcón (1580-1639) escribió una obra teatral que lleva
el mismo título del dicho. Pero, como no todo iba a ser positivo, para calmar el optimismo,
la lengua coloquial nos asegura también lo contrario: lo bueno encierra lo malo
(r. No hay rosas sin espinas). V. La lanza de Aguiles.

「どんな不幸やネガティブなことにも、何か良いことはついてくる」
というような意味の後、イタリック体の箇所が例文です。
なんだか素敵な例文が書いてありますが、
舞台作品の一部から例文を抜粋したみたいです。

はい、ここまでが本の紹介です。
同じ成句を扱う本ですが、どれも特徴があって面白いです。


最後、これはおまけみたいなものですが…

【こんな場面でも使われていました】

サッカーの話ですが、去年のカタールワールドカップの時、
スペイン戦の「三苫の1ミリ」が話題になりましたよね。
その直後にスペインのスポーツ紙MARCAが当時のツイッターでこんな投稿をしていました。

391
(出典: https://twitter.com/marca/status/1598416391698259970


この投稿にある「Estamos contra las cuerdas.」
これもまさに成句表現ですよね。

意味は、「抜け出すのが困難な状況にあること」です。
絶体絶命?のような感じ?

ちなみに先ほど紹介した辞書にも載っていました。

・Estar contra las cuerdas

Lo decimos de quien está en una situación muy comprometida
de la que muy difícilmente va a poder salir.


ということで、成句表現って色々あって面白いですよね。
日本語でも似ている表現があったり、なんとなく意味が予想出来たり、
逆に全然予想できない意味だったり。

地道に覚えていきたいと思います~



13/09/23

【西西辞書】80,000以上の語義を収録...Diccionario CLAVE: Diccionario de uso del español actual


今日ご紹介するのは、当店に在庫する西西辞書の中でも、
最も多くの語義を収録しているこちらです(収録語義は80,000以上)。
外来語、新語、中南米のスペイン語等も豊富に掲載していて、
おすすめの西西辞書のうちの1つです。

今回は、実際に本辞書で単語を調べてみることに加えて、
当店で扱うその他の西西辞書と比べた際の特徴などを紹介できればと思います。


・Diccionario CLAVE: Diccionario de uso del español actual


Clave


80,000語ってかなり多いですよね。
ページ数も2078ページあります。2078ページって枕かな?
という分厚さですが、厚さは6.5センチちょっとでした(測りました)。

西西辞書は、いざ紙で1冊欲しいとなった時には中身を見たり、
実際に自分で手に取って何らかの語を引いてみたいですよね。
店頭ではもちろんそれが可能ですが、距離的にお越しいただく方が難しい場合、
少しでも辞書選びの参考になればと思ってこの西西辞書の紹介ブログを書いています。

ちなみに収録語義が30,000~60,000程度の西西辞書は、
以前こちらの記事で実際に単語を引いて内容を比べてみたのでぜひご参考ください。


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①.Diccionario PRIMARIA-BÁSICO DE LA LENGUA ESPAÑOLA [DIC00771]
②.Diccionario PRIMARIA-INTERMEDIO DE LA LENGUA ESPAÑOLA [DIC00758]
③.DIC. PRIMARIA-AVANZADO DE LA LENGUA ESPAÑOLA [DIC00759]

(↑の3つを比べました)

では今回は何の語を引こうかな?と考えてみたのですが、
上記の記事を書いた時と同じ語を引くと比較になって良いかも…と思ったので
同じ語を引いてみたいと思います。

でもその前に、内容と辞書の構成について書きます。
まずデザイン?ですが、白黒かつイラストもないので、ストイックな印象を与える辞書です。
自分でマーカーを引いたり、付箋を付けてカラフルにすると目立つので良いかも。

構成は、「はじめに」に続いて、辞書の使い方や語義の説明の際に使われる略語の説明があり、
その後に語義がアルファベット順で収録されています(いわゆる「辞書」の部分)。

巻末には<APÉNDICES>(付録)があり、ここもかなり使えそうです。

そんな巻末付録の内容は以下👇

1. ACENTUACIÓN
2. PUNTUACIÓN
3. DIVISIÓN DE PLABRAS
4. USO DE LAS MAYÚSCULAS
5. ESCRITURA DE NÚMEROS
6. ABREVIATURAS Y SÍMBOLOS
7. SIGLAS Y ACRÓNIMOS
8. TOPÓNIMOS
9. MODELOS DE CONJUGACIÓN VERBAL

アクセントや「,」などの使い方、大文字の使い方に省略語の使い方など、
スペイン語を正しく書くために必要なことまで載っています。


では、さっそく語を引いていきます!

今回調べるのは<abordar>という動詞です。


Abordar


abordar v.
1 Referido a una embarcación, chocar, rozar o encontrarse con otra, de manera fortuita o con un determinado fin: Un barco pirata abordó a las naves para saquearlas.
2 Referido a una persona, acercarse a ella para proponerle algo o para tratar algún asunto: Me abordó en un pasillo y me pidió que la votara como presidenta.
3 Empezar a ocuparse de un asunto, esp. si plantea dificultades: En la reunión se abordará el problema del nuevo aparcamiento.
4 En zonas del español meridional, referido a un vehículo, subir a él: Los pasajeros abordaron el autobús.
□ETIMOL. De bordo (costado exterior de las naves).
□MORF. Verbo reg.→AMAR.
□SINT. Constr. de la acepción 1: abordar una nave (A/CON} otra.

<ETIMOL. >というのは語源の紹介です。
<MORF.>は形態論で、最後の<SINT. >というのは、構文のことみたいです。
これらの略語が指すものは、「はじめに」で説明があります。

どうでしょうか?大まかに4つの意味が載っていて説明の文言もそこまで難しくない印象を受けます。
例文も載っているので、それぞれの意味(文脈?)の時にどのように使うのかわかります。

意味の説明の仕方自体は、こちらの記事で紹介した3種類の辞書のうち、
②と③に近い(ほぼ同じ…?)だと思います。
(収録語義で見ると、Diccionario CLAVEの方が大幅に多いです)


では、もう一単語!
この辞書は外来語や新語も掲載されているということで、
<hashtag>を引いてみようと思います。

もはやSNSで当たり前となった言葉ですね。日本語でもハッシュタグと言いますし…


Hashtag


hashtag (ing.) s.m.
En las redes sociales de internet, cadena de caracteres precedida del signo almohadilla, que sirve para etiquetar y clasificar los mensajes publicados: Si quiero encontrar información sobre los estrenos de cine, la busco a través del hashtag #estrenoscine. □ETIMOL. De hash (almohadilla) y tag (etiqueta).
□PRON. [háchtak], con h aspirada y ch suave.
□ORTOGR. Por ser un extranjerismo debe escribirse con cursiva u otra diferenciación gráfica.

どうでしょう?インターネット上で使われるシャープ記号から始まるもので~…
投稿されたメッセージをタグ付けするもの…のように説明されていますね。
(「シャープ記号」ってスペイン語で「signo almohadilla」と言うんですね、知りませんでした…)

あとは、語源の<ETIMOL. >に加えて、発音の<PRON.>と正書法の<ORTOGR.>も併記されています。

ということで、実際に単語を調べてみた結果です、いかがでしたでしょうか?

そして以下はまとめです。
他の辞書と比べた際の今回ご紹介したDiccionario CLAVEの特徴は…

・収録語義が最も多い
・新語や外来語も掲載している
・内容が白黒でイラスト等の挿絵がない


西西辞書を探している方の参考になれば嬉しいです~

では。

 

24/06/23

【中上級・スペイン語マニア向け】コロケーション辞典の凄さ

どうも。
今日は私たちが地味に推しているコロケーション辞書についてです。

コロケーションって何?聞いたことない、難しそう…と思うかもしれませんが、
(↑私もこう思っていました)
簡単に言うと「語と語のつながり」のことだそうです。

スペイン語の語と語のつながりがわかる、それがこちらのコロケーション辞典👇
中上級の学習者の方や、スペイン語マニアの方におすすめです。

DICCIONARIO COMBINATORIA PRÁCTICO DEL ESPAÑOL CONTEMPORÁNEO: Las palabras en su contexto

Flsslngayaaish1 

単語のみを知っているだけでなく、その単語が他にどんな単語と結びつくのか、
どのような語と一緒に文の中に現れるのかなどを知っておくと、
さらに語彙力アップ&表現力を豊かにすることができますよね。

では実際に何か単語を引いてみて、それがどのような語と結びつくのか見ていきたいと思います!

ちなみに辞書の中に登場する略称はコチラ(一部です)👇

s.f. → sustantivo femenino (女性名詞)
v → verbo (動詞)
ADJS. → adjetivos (形容詞)
SUSTS. → sustantivos (名詞)
VBOS. → verbos (動詞)
ADVS. → adverbios (副詞)
ll → 文法カテゴリーの中で語をグループ分けするしるし

例1: caducidad(s.f.)


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CON ADJS. corta・larga un producto de larga caducidad
CON SUSTS. fecha (de)・plazo (de)・período (de) ll sello (de)
El sello de caducidad se imprime en la tapa
CON VBOS. prorrogar ll constatar・comprobar

最初に選んだのは、「期限」などを意味する「caducidad」
賞味期限とかを指す時によく見かけますよね。
単語の横に品詞区分も書いてあるのが役立ちますよね。女性名詞というのがわかります。

続いて、品詞区分ごとに結びつきうる語と、例文(イタリック体の箇所)もいくつか提示されます。
例文のおかげで、どんな語と結びついて、その文脈の中でどう使われるのかもわかります。

caducidadの長さを言いたい時は、muy cortaやmuy largaではなく、
corta caducidadやlarga caducidadと言えばいいんだ、とか、
なるほどそうか~と私も調べていて思いました。

では次👇

例2: atrasar (v)


1

CON SUSTS. hora・reloj Esta noche cambian la hora y hay que atrasar el reloj
・fecha ll celebración・acto・reunión・fiesta・encuentro・cita・partido・juicio
・otros eventos ll elección・votación・decisión el motivo por el que propuso atrasar unos días su decisión
ll curso・clase・examen ll viaje Atrasó su viaje sin motivo aparente・vacaciones・vuelo・salida
・llegada ll pago・entrega
CON ADVS. provisionalmente・temporalmente El juez ha decidido que se atrase temporalmente el juicio
・ocasionalmente ll cautelarmente・preventivamente

次に選んだのは「遅らせる、延期する」などの意味を持つ「atrasar」
最初に結びつく名詞がたくさん提示されていますね。
「時計を遅らせる」という使い方が例文でも出てきていますが、
それ以外にも、ミーティングやお祝い、約束や試合などのイベントごとに使えるとわかります。
あとは、試験や旅行などという言葉とも結びつきます。
(試験を延期にするとか、学生の頃最も起きてほしいと思っていたイベントです、笑)

名詞の次は、副詞がたくさん。「前もって」や「一時的に」など、
atrasarを修飾する語が提示されます。これらを知ると、
それがどのような「atrasar」なのか付け加えられるので、
ただ「atrasar」だけを使うより、一歩進んだ説明をすることができますよね。

と、こんな感じで、単語の意味を調べるのではなく、
その単語がどのような語と結びつくのかを知れるのがコロケーション辞書です。

結構面白いですよね?

毎回調べるたびに、「こんな風に使うんだ~」
「こういう言い方をするのね」とめちゃ勉強になります。
出てくること全てが学びになる凄さよ…笑

ということで、気になったら店頭でもぜひ中身を覗いてみて下さい!

ではまた✋





 

10/03/23

西西辞書を比べてみました~!

どうも!

今日は【西西辞書】について書きたいと思います。
当店では多数の西西辞書を扱っていますが、実際にそれぞれどう違うのか比較してみよう、という記事です。
ちなみにどれもおすすめの西西辞書です。

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じゃあ具体的にどうやって比較するかと言うと、同じ単語(動詞)を引いてみて、
それぞれの辞書でどのように説明されているかを見てみようと思います。

ちなみに、これは辞書の選び方の一つでもあって、
自分に合った辞書はどれかな…と探す際は、同じ単語をそれぞれの辞書で引いて比べてみて、
説明が一番しっくりくるものを選ぶ、という感じです。

では、今日参加する辞書のみなさんをご紹介👇
(収録単語数など、各辞書の詳細はそれぞれの商品ページをご覧いただければと思います…!)
同じ出版社から出ている3タイトルです。

①.Diccionario PRIMARIA-BÁSICO DE LA LENGUA ESPAÑOLA [DIC00771]
②.Diccionario PRIMARIA-INTERMEDIO DE LA LENGUA ESPAÑOLA [DIC00758]
③.DIC. PRIMARIA-AVANZADO DE LA LENGUA ESPAÑOLA [DIC00759]

さっそく!
今日調べてみるのは<abordar>という動詞です。
これは、今朝とある出版社から来たメルマガにこう書いてあったのですが、
<Hemos querido abordar diferentes perspectivas en el post de esta semana.>
abordarってどういう意味?と思ったのでこれを調べようと思います。

①.Diccionario PRIMARIA-BÁSICO DE LA LENGUA ESPAÑOLA [DIC00771]

こちらはネイティブの初等教育(低学年)向けの西西辞書です。
説明文が易しめ、かつ中身はカラーでイラストも多いので、
スペイン語を勉強中の方、特にはじめての西西辞書としておすすめできる1冊です。

<abordar>
1. Empezar a ocuparse de un asunto: Cuanto antes abordes el problema, antes encontrarás la solución.
2. Dirigirse a una persona para proponerle algo: Me abordó un desconocido en la calle.
3. Chocar un barco con otro, por accidente o con intención de atacarlo: El buque no pudo ver el pesquero y lo abordó.

FAMILIA: abordaje

どうでしょう?あ~なんとなく、なるほどね~という感じでどういう意味か分かりますよね。
説明文自体の言葉遣いも難しすぎずちょうど良い感じがします。
単語と同じグループの言葉(FAMILIAの部分)が掲載されている点も役立ちポイント。


②.Diccionario PRIMARIA-INTERMEDIO DE LA LENGUA ESPAÑOLA [DIC00758]

こちらはネイティブの初等教育(高学年)向けです。
①の辞書より収録語数が増えるので、文字がギュっと詰まっています。
イラストはありますが、中身がカラーではなく白黒なので(ストイックなイメージ)、
ビジュアル面の賑やかさは①の方が上かなと思います。

<abordar>
1. Referido a una embarcación, chocar, rozar, o encontrarse con otra, de manera fortuita o con un determinado fin: Un barco pirata abordó a las naves para saquearlas.
2. Referido a una persona, acercarse a ella para proponerle algo o para tratar algún asunto: Me abordó en un pasillo y me  pidió que lo votara como presidente.
3. Empezar a ocuparse de un asunto, esp. si plantea dificultades: En la reunión se abordará el problema del nuevo aparcamiento.
4. Referido a un medio de transporte, subir a él: Todos los pasajeros abordaron ya el avión.

SINT. Constr. de la acepción 1: abordar A algo

①に比べて1つ意味が増えましたね(4つ目の意味)。
そして説明文や例文も少し難しい言葉でより細かく書かれているので、
スペイン語初心者というよりかは、中級レベルで西西辞書を探している方に良さそうです。
最後の<SINT. >というのは、構文のことみたいです。


③.DIC. PRIMARIA-AVANZADO DE LA LENGUA ESPAÑOLA [DIC00759]

こちらはネイティブの初等教育(高学年)~中学生向けの1冊。
①と②よりも多くの語を収録しています。②とは違い中身はイラストともにカラーになるので、
言葉を調べていても退屈しずらいのでは…と思います。

<abordar>
1. Referido a una embarcación, chocar, rozar, o encontrarse con otra, de manera fortuita o con un determinado fin: Un barco pirata abordó a las naves para saquearlas.
2. Referido a una persona, acercarse a ella para proponerle algo o para tratar algún asunto: Me abordó en un pasillo y me  pidió que la votara como presidenta.
3. Empezar a ocuparse de un asunto, esp. si plantea dificultades: En la reunión se abordará el problema del nuevo aparcamiento.
4. En zonas del español meridional, referido a un vehículo, subir a él.

ETIMOL. De bordo (costado exterior de las naves).
SINT. Constr. de la acepción 1: abordar una nave {A/CON} otra.

説明分や例文はほぼ②と同じですね。最後に<ETIMOL. >があり、語源を紹介してくれています。
②同様、中級レベルの方には①よりはこちらの方がおすすめです。
ということで、②とどう違うの?という点は、収録語数が一番大きな違いだと思われます。

ということで、こんな感じで比べてみましたがどうでしょう?
説明の仕方は①が一番易しく、②と③はより詳細に説明してくれる印象です。
例文が併記されているのも、どのように使うのかがわかるのでありがたいですよね。
もちろん単語によっては、同義語や反義語が掲載されている場合もあります。

今はスマホですぐに調べられますし、もちろんその方が早いですけど、
紙の辞書を持っておくと、「探す→読む→頭に入れる」ということに時間がかかる分頭に入る気がします…!
あとは、例文や関連語なども目に入ってくるところも結構良いですよね。

ということで、西西辞書の比較でした~!

ではまた✋